僕の愛 #4

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毎日が楽しかった

毎日が幸せだった



ユノが隣にいるという事が、僕を支えてくれていて

ユノの為に頑張れた



ユノが戸惑い、悩んでる事なんて気付かなかった


僕はユノを支えるんだって、それだけが僕を頑張らせた





『いよいよ明日ですね?』

「あぁ…」

なんだか晴れない顔をしたユノ

その上、少し蒼白くさえ見える


『緊張してますか?』

「………」



明日、ユノは少し大きなオーディションを受ける事になっていて

緊張してるのは明らかで、僕はそっとユノを抱きしめる

縋るように見つめてくるユノを見つめ返し
出来るだけ優しく訪ねた


『何がそんなに不安なんですか?』

「またダメだったら、、チャンミンにも迷惑かかるし……」

迷惑?
迷惑なんてかけられた覚えはない
逆に、ユノが側にいるから頑張れる
それがユノには伝わってないんだろうか?


『迷惑?僕は1度だって迷惑を掛けられた覚えはありませんよ。まぁ、強いて言うなら、靴はちゃんと揃えて欲しいとか、飲んだペットボトルの蓋はちゃんと締めて欲しいとか、歯磨き粉は真ん中から使わないで欲しいとか……』

「ちょっ!ちょっ、ちょっと!!」

腕の中で、慌ててもがくユノが可愛い

『ふふ、、でも、僕にとっては…どれも愛おしいんで。迷惑なんてひとつもありません。』

緊張や不安はなくならないだろう
でも、ユノの表情が少し和らいだのがわかった

だけど僕には、その奥に潜む戸惑いや不安には気付けずにいた


「……チャンミナ……ありがとう。」


その言葉を鵜呑みにしてしまっていたんだ。





結構大きな会場で行われるオーディション

僕は会場の近くまで一緒に行くと、近くのショッピングモールで時間を潰すと言った

ユノは1人で大丈夫と言ったけど、僕が付いて行きたかったんだ



会場に入って行くユノの後ろ姿を見送って
ショッピングモールをフラフラ……

ダメならすぐにでも終わってしまうと言っていた

書類選考は通過していて、今日は質疑応答や
実際に洋服を着て、ランウェイを歩くらしい

質疑応答では、相手の受け答えもだけど、立ち姿を見ていることが多いとユノは言っていて

立ち姿ならユノは抜群のスタイルだと思う

ただ、オーディションを受けに来ているだけあって
会場に入って行く殆どの人が、ユノや僕ぐらいは身長があって…きっと厳しい世界なんだろうと思えた



『あっ、、』

今まで入ったこともないようなジュエリーショップ

吸い込まれるように中に入った僕は
ペアリングの飾ってあるショーケースの前……ジッと中を見つめていた


合格したら、プレゼントしようかな?

でも、指輪なんてあからさまかな?


ブレスレットなら、いつでも付けてられるかも……
僕も、時計と一緒に付けておけば目立たずに仕事中でも身につけていられるかもしれない

それに、基本はスーツなんだから、ワイシャツで隠れるんじゃないかな?

覗き込んでいたショーケースから目を離し、店内を見渡すと、壁に備え付けられたショーケースに、仲良く並ぶブレスレットたち

その中で目にとまったそれは、シンプルだけど温かみを感じ

運命を感じる……


これしかない!

僕は店員さんを呼ぶと、サイズを確認してペアで購入した

その場でイニシャルを彫ってもらって、1時間後には手元に届いた

まだユノが合格したわけでもないのに、僕は早く渡したくてウズウズしていた





それから暫くして、ユノからのコール音


あれ?結構早い?
嫌な予感がした……


こういう時の勘って結構当たるんだよね、、、



『もしもし?』

「……どこ?」

『ショッピングモールの中ですよ?』

「…だから、、どこ?」

ユノの声は小さくて弱々しい

どうやら、もうショッピングモールにいるらしく
場所を告げると、5分もしないでユノはやって来た


『ゆのっ!』

少し離れた所にいるユノを見つけて名前を呼んだ


「うっ、、」

顔を歪めたユノが見えて、僕は少しだけ腕を広げた

おいで、、って身体であらわしたんだ


人目も気にしないで胸に飛び込んで来たユノは、今にも泣き出しそうで

『帰ろうか?』

無言で頷くユノをタクシーに押し込んで、僕たちの家に向かった

いつものユノなら、電車でって言いそうだったけど
この時は素直だった


僕はどうだったのか聞きたかったけど
ユノから話してくれるのを待つ事にした


家に帰ってソファの上、そっとユノを抱き締めると
「転んだんだ……、ランウェイ歩いてる時に……すれ違いざまに……足かけられて、、、」

『はぁ?それ審査員の人に言いましたか?』

ユノが悪いわけじゃないのに、どうしようもなく頭にきて、口調が強くなってしまう


「言ってない…」

『なんでっ!!』

ギュッと抱きついて来たユノは、それ以上何も言わなかった

モデルの世界にはモデルの何かがあるのかもしれない

それは僕にはわからない世界で……
何も話さないという事は、僕には話したくないという事だと思えた


それはどうしようもなく寂しくて
どうしようもなく悲しかった……

僕ではダメな気がして……僕はユノを支えられてない気がして……



渡しそびれたブレスレットは、そっと僕の部屋のクローゼットにしまった

いつか渡そうと……







『ねぇ、ユノ?バイトを辞めて、レッスンを増やしてみたらどうですか?』

「えっ?」

『僕がサポートするから、、ね?』

「…………」


少しずつ狂い始める歯車

なんで僕はユノの気持ちに気付いてあげられなかったんだろう……

どうしてユノに必要とされたいと…それだけしか考えられなかったんだろう……


「バイトは辞めないよ。レッスン代ぐらい払わないと……俺、ダメになっちゃうよ。」

『ダメになんかならないですよ。僕はユノに頑張って欲しいんです。』

「……今の俺は頑張ってないのか?」

ユノの怒りを感じ慌てて訂正しても…もう遅い……


『いや、そんな事は言ってません!』

「もういいよ。少し1人になりたい……」


ユノの背中が僕を拒否してる気がして
僕は後を追えなかった





こんなにもユノが好きなのに
こんなにも愛しているのに

ユノの夢を応援して、支えて行きたいのに


どうしてそれがユノには伝わらないんだろう……



そんなことばかり考えていた僕は、仕事で大きなミスをおかした







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2017/08/12 (Sat) 20:31 | # | | 編集
(`・ω・´)嫁チロ

ん?お義母さん?
バレエ教室の先生…では、ないっすw
昔とった杵柄?

身体中イタイ。゚(゚´Д`゚)゚。
で、髪もお友達に切って貰って…お義母さん曰く
「チロちゃん!若返った!高校生みたい♡」って…

どう見たって、40代おばちゃんチロ
お義母さんのお世辞で生きています(・∀・)

今日はミシンやってたよぉ。
お義母さんと娘が←ぷっ
で「チロちゃーん。糸取れたぁ!」「ういっす」
「チロちゃーん!幅なおして!」「ういっす」

って、してました。
ロックミシンの糸をことごとく切るので、糸通しが面倒くさい…。
まぁ。いんだけど。

で、お話!また手直ししたな!
もう〜♪ドキドキじゃねぇっすか〜♪
おほほ(`・ω・´)ムフ♪
どんどん不穏に…ハラハラ。ドキドキ。

あ!!きらりんファンからメッセージ頂いたりしたよん♪
ありがとうござまーっす。

あれ?僕のファンは?あれ?←ぷっ

きらりんに僕猫の良さをアピールして!
誰かアピールして?

さすれば、きらりんとの愛が確実に←ってあまりにもチロ自己中w

あーーー。今日もすでに酔ってるよ?
嫁のくせに、飲みまくり←ぷ

すません。
本当にすんません(。・ω・。)

2017/08/12 (Sat) 20:53 | チロ黒ちゃみ #j15/m7TY | URL | 編集
r○l○a○i○1○2○さんへ

コメントありがとうございます( ´ ▽ ` )

コラボ企画楽しんでいただけてとっても嬉しいです♡
今回、2人で書くにあたって、やっぱり私が思いながら書いてるユノの気持ちとは違うアプローチの事とかも多くて、更新前に書き足す事がたくさん(笑)
あぁ、なるほど!なんて私が思ったりして書いてました(笑)
同じ会話を行なってても、チャンミンsideとユノsideでは全然違ったりしますよね!
このお話には2つのテーマ曲があって…それが伝わるように最後まで頑張るので、お付き合いよろしくお願いします♡

コメントとっても嬉しかったです♡
また遊びに来てください☆
待ってまーす♪♪♪

2017/08/13 (Sun) 08:21 | きらきらり☆★ #- | URL | 編集
チロオンニへ

コメントありがとうございます( ´ ▽ ` )

昔取った杵柄ね(笑)

で、今日はミシン教室?
ロックミシンって普通のミシンと違うよね?
裁縫苦手だからよくわからない(笑)

ん?私のファン?
そんな人この世にいたかね?Σ(-᷅_-᷄๑)
こんなわたしにファンなどいないのだぁ〜〜((((;゚Д゚)))))))

手直しはすこしだけね?
でも、そんなにしたかな?
お盆の仕事が始まった上に、右肩が上がら物凄い肩こりで、そこからの頭痛で……ロキソニンを、とりあえず貼った(´・_・`)ってことで、どこ書き足したのか覚えてないけどね(笑)

ますます不穏の僕の愛!
どうなるのかな?←知ってるだろ!(笑)

チカさんの企画のお話を書き終わらないと焦る私をお助けください!レッドブルくれ〜〜(笑)←ん?あれ?

コメントとっても嬉しかったです♡
また遊びに来てください☆
待ってまーす♪♪♪♪♪♪

2017/08/13 (Sun) 08:27 | きらきらり☆★ #- | URL | 編集

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