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Nobody Knows #3




ユノひょんは色んなことを話してくれた


でも、話してると…どんどん飲んじゃうみたいで……



「ちゃん、、みな?」


『…ユノひょん、、お家どこですか?送っていきますから……』


「えっとねぇ、、ちゃんみなのおうち、、いきたい」


『えっ?僕の家…、、わかったから、、もう帰りましょう?』


同じぐらいの大きさの男の人を担いで歩くのは結構大変で


『ユノひょん!ちゃんと捕まってください!』


「つかまってるよぉ〜〜」


もう!なんで抱きつくんだよ!


なんて言いながらも、、どこか喜んでる自分がいる



「ちゃみ、、きもちわるっ、、」


『えっ!!吐かないでくださいよ!』


どこかトイレって思って見回した先、目に入ったのはラブホテルだった


男同士で入るのもどうかと思いながらも、カラオケ目的とか、、あるかもしれないよね?

なんて言い訳を自分でして……


だって、このままじゃ道端で吐いちゃう




ユノひょんを担いだままホテルの受付に向かった


数えるほどしか行ったことないホテル

慣れない手つきでボタンを押した



部屋番号を確認して廊下を進んでいく



今思ったけど…誰にも会わないよな?

急に不安になってきて、どうしようかと思うけど、今更後戻りは出来ない



やっと辿り着いた部屋に入って、ユノひょんをトイレに



たくさん吐いてスッキリしたのか、ベッドに身を投げるユノひょんを見て、ホッと息を吐いた



何度か来たことはあるけど、目的は1つで

こんなに部屋をじっくり見ることなんてなかった


ぐるっと見回して、、


『あっ、、』


視線の先には、なんでこの部屋にあるの?

って感じの電子ピアノが1台



最近は弾いてないけど、昔習ってたことがある


ユノひょんが眠ってるのを確認して

音を小さくしてからスイッチを入れた



なぜか思い浮かんだ1曲

ゆっくりと鍵盤に指を置き、、まるで発表会のように深呼吸をした


久し振りなのに、指が勝手に動く気がする


それは、、もしかしたら…この曲に想いが篭ってるから?


中学生の時、嫌だと言うのに覚えさせられた曲で切ない片思いを奏でた曲


"モーツァルト ピアノ協奏曲 第23番 イ長調 K488"



こんなの無理だって言いながら、それでも必死に覚えた



それがなんで今甦るんだろう



1曲弾き終わると

「ちゃんみな、、」

『あっ、ごめんなさい。起こしちゃいました?』

「今の…」


『中学生の時に習った曲なんです。』


切ない片思いの曲だとは言えなかった


なんだか、言ってはいけない気がして……


それがなぜなのか…この時の僕は気づいてなかった






いや、気付かないようにしていた






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