僕は弟に恋をする #1

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僕の両親は、僕が7歳、弟が2歳の時に離婚した


まだ幼かった僕は、なんで離婚するのかは聞かされなかったし

理由を理解出来る歳の頃には
父さんは母さんの話もしたくなさそうだった


厳格な父が、頑なに存在を消して忘れようとした母親

僕は心の中で、きっと母親が悪いんだと思うようになっていた





僕には5歳年下の弟がいた事は覚えてる

でも、名前も顔も思い出せない


別れる間際まで僕と手を繋ぎ、泣きながら"ひょん"と
小さな声で呼んだような気はするけど

7歳の僕の記憶も曖昧で
写真の1枚も残っていない弟の顔は、こんなだったような気がする……程度しかわからない

あれから20年たった今の顔は想像も出来なかった




名前も記憶になかったのに、先日酔った父さんが
ポツリと口にした"ユンホ"って名前が……弟の名前のような気がして……


もしかしたら違うかもしれないのに
僕の中では、弟の名前はユンホになっていた








僕が勤める会社にこの4月から新入社員が数名入ることになった

僕の部署には1人だけ配属されるらしい


その新入社員の名前を聞いて僕は固まった
"チョン・ユンホ"


ユンホなんて名前は、きっと探せばいくらでもいる

でも、歳も僕より5歳年下で…もしかしたらと思わざるを得ない





もしかしたら弟かもしれない

でも、彼は兄がいる事を知ってるんだろうか?


2歳で別れていたら知らないかもしれない

父親がそうしたように、母親も写真は処分して
僕と父さんの事をなかった事にしてるかもしれない


その前に、本当に弟かもわからないじゃないか……





〔とりあえず聞いてみたら?〕

『はぁ?なにを?』

〔お兄さんはいますか?ってだよ。〕

親友のキュヒョンと飲みながら話すと
なんでもない事のように言ってくるから腹が立つ

『いませんって言われたら?いますって言われたら?どっちの答えが来たって、僕はどうしたらいいんだよ?』

〔いませんって言われたら、、、それまでだな?、、いますって言われたら、、、僕ですか?って聞いてみたら?〕

『話にならない……』


少しぬるくなってしまったビールを一気に飲み干して
ぼくはため息を吐いた


自分でもわからないんだ
チョン・ユンホが弟だったとして僕はどうしたいんだ?
弟じゃなかったら、本当の弟を探すのか?


なんだか頭の中が纏まらなくて、次に来たビールを一気に飲み干し携帯を手にした


〔やめとけよ?そんなに酔ってから連絡するの……〕

『彼女にいつ連絡したっていいだろ?』

〔普段はまったく連絡しないのにか?〕

『うるさいよ、、』


虚しく響くコール音

最後に彼女に連絡したのがいつだったかも思い出せない


サバサバした性格が好きで
見た目も綺麗でスタイルもいいから付き合い始めた


でも、独占欲とか、、、嫉妬とかを感じた事は一度もなくて

側からみたら、なんで付き合ってるんだ?ってぐらいの関係だと思う




〔もしもし?〕

『あれ?あなただれ?』

〔あぁ〜〜もしかして彼氏?〕

『そうだけど……』

彼女じゃない声が聞こえ電話越しで聞こえても
なんだ、浮気してるんだ…ぐらいにしか思えない


〔ちょっと!勝手に電話出ないでよ!!〕

怒ってる彼女の声がどこか遠く聞こえた

〔えっ?だって、鳴ってたから。〕

〔鳴ってるからって普通出ないでしょ?〕


なんかアホくさく思て
僕は携帯をタップしてテーブルに置いた


〔あれ?ヤりたくなって彼女に電話したんじゃないの?〕

『ん?浮気相手?みたいの出たから、、いいかな?って切った。』

〔はぁ?なんだよ!怒らなかったのかよ!!〕

『う〜ん……、別れればいいやって』


僕は彼女とのトーク画面を開いて
『別れよう。今までありがとう。』
それだけ打って送信した

〔まったく……、淡白というか…なんと言うか……〕

僕の恋愛はいつもこんな感じで……


まさかあんなに人を好きになるなんて思わなかったんだ






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おはようございます(^^)

こちらのお話、見切り発車で全く書けてません。
今までちゃんと交互更新でしたが、最近は全然お話を書けてないので……Become Undoneの間に、これが書けたら更新になると思います。
どうもすいません(´;ω;`)

それでは新しいお話〜〜よろしくお願いいたします♡


みなさま素敵な1日をお過ごしください☆
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Become Undone #24

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背中を撫でられ、幾分落ち着いた心


でも、チャンミンが信じてくれるかどうか不安だった


そもそも、他の人に身体を触られるなんて……

チャンミンが他の誰かに触れたらって考えるだけで
今まで感じたことないような、どす黒い感情が込み上げる


でも、隠し事はしたくない


本当に好きで、愛してるから……



「チャンミン、、あのな?」

『ゆの、、、なんか、、、』

「ん?」

『ごめ、ん、、、な、さい…』

「ちゃみ?」

ガバリと上半身を離すと、目の前のチャンミンは
顔全体が赤く色付いていて、首まで赤い


ガクンと後ろに倒れこんでソファの背もたれに身体を預ける

「えっ?チャミ!!どうした?おいっ!!」

『…………』

チャンミンの両頬に手を当てれば、焼けるように熱い

抱き付いていたのに、なんで気がつかなかった?

ずっと自分のことばっかり考えてた
信じて欲しいとか、嘘は付きたくないとか……



きっとチャンミンは寝ないで待っててくれたんだ

不安で仕方なくて……熱まで出して……

それでも、ずっと抱き締めて、背中を撫でてくれて

父さんからの電話で、何かを聞かされて
俺の事を思って……


膝に跨って座っていたのを降りて
ソファにチャンミンを横たえた


流石にハシゴを登ってチャンミンを布団には寝かせられない

俺はハシゴを駆け上がり、布団と掛け布団だけを下に向かって落とした

今度は駆け下りて、それをソファの前に敷くと
チャンミンを抱き上げてソファから布団に移動させた



もうっ!こんな時どうしたらいいんだよ!!


俺が熱を出した時、、父さんはどうしてくれてた?

朦朧とした意識の中ではどうしてくれてたかなんて覚えてない


迷った末に電話したのは、父さんで

「もしもしっ!」

〔どうした?〕

「チャンミンが熱出しちゃって、、でも俺、看病なんてした事ない……どうしたらいい?教えて欲しいんだ。」

〔お前は、さっきの私とも会話を忘れたのか?私はムソクじゃなくて、お前をっ!〕

「頼むっ!このままじゃ、チャンミンが死んじゃうっ、、ぅ、っ、、、」

そっと伸びて来た手が俺の手から携帯を奪い取ると
『ユノは、誰にも渡さないっ、!』

それだけ言って、通話を終え携帯をソファの上に投げ捨てた

「ちゃみっ!、、俺、どうしたらいいかわかんない、、」

『だからって、僕のライバルに、、頼らないでょっ
、』

起き上がろうとするチャンミンの肩を押さえつけ
どうしたらいいか教えてと、病人本人に聞かないといけないなんて

俺って、なんて情けない……


『そこの棚の中に薬箱が、、ある、から、、』

「うんっ、」

棚まで急いで、薬箱を取り出す
それを手に戻って、中を見ると薬と冷却シートと体温計がある

とりあえず体温計をチャンミンの脇に挟んで
冷却シートをおデコにペタリ

「チャンミン、薬は?飲む?」

『……、、何も食べてないから、、、』

「待ってて!なんか買ってくるっ!!」


さっき持って来た自分のお金を財布に移して、俺は慌てて部屋を飛び出した


近くのコンビニまでダッシュして
陳列棚を前にフリーズ

何がいいんだ?

俺には何も作れないから……
とりあえずすぐに食べれるものでいいか?

おにぎりかな?
うどん?
レトルトのお粥?

あぁ〜〜!!
もうわかんないから全部だ!!


すっかり自分の食事なんか考えてなかった

とりあえずチャンミン!
チャンミン!!
チャンミン!!!


チャンミンの食べれそうな物と、スポーツドリンクを買って部屋に戻ると、ふらつきながら玄関に向かって歩いてくるチャンミンの姿


『よかった、、戻ってきた……』

ふらついていたくせに、俺を引き寄せる腕は今までで1番力強く感じた

「何言ってんだよ!当たり前だろ?」

『だって、そこのコンビニ、、、でしょ?、、遅すぎっ
、、…』

ちらりと時計を見れば30分以上経っていて

俺はどれだけ陳列棚前に悩んでいたんだ?

多分コンビニと部屋は走って5分とかからない

ってことは?


「ごめん、何がいいか悩んじゃって、、、。急いでたのに……」

『帰ってきてくれたからいい、、。』

俺はチャンミンを布団まで連れて行くと買ってきたスポーツドリンクを飲ませた

枕元に置き去りの体温計は38.3度を示していて

「熱が高い……」

『大丈夫だよ。』

俺は熱いチャンミンにピタリとくっ付いて
冷たいうどんを指差したチャンミンに
ひたすらうどんを食べさせた

半分ほど食べた所で、クビを横に振ったチャンミンに薬と水を渡して飲ませると、汗だくなチャンミンの身体を拭いて着替えをさせた


『ユノが居ないから寒いのかと思ってたら、風邪ひいてたのかな?』
なんて、特にも笑えもしない事を言いながら
チロっと舌を出したそれを

今すぐ絡め取ってしまいたいぐらい



チャンミンを欲する自分が嫌で


でも、次の瞬間に……鏡の前


父さんの付けたキスマークだらけの自分を思い出し

身体が震えてきてしまった



『ん?ユノ?』

「あっ、大丈夫…。」

『……おいで、、ギュってしててあげるから。』



チャンミンの腕の中はいつもより熱く


眠れて居たなかったからなのか
熱のせいなのか

熱い寝息をたてるチャンミンに何度も何度も謝った






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おはようございます(*^^*)

エントリーの案内が来ましたね♡
はぁ〜〜どうやってエントリーしようかな?
これも幸せな悩みなんだけど〜〜吐きそ(笑)

それでは皆さま、素敵な1日をお過ごしください☆

キオク その後をちょっと③

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テミンside




初めてテレビでその姿を見て惹かれた
まさかチャンミニヒョンの親友だったなんて……


半年前、初めて会った時…自分の顔が不自然に熱を持つのを感じた


サッカーに興味なんてなかったのに、テレビでミノヒョンが走る姿を見て、動けなくなった僕

その後、いろいろ調べたけど、チーム名すら覚えてなかったから名前がチェ・ミンホって事まで辿り着くのに、だいぶ時間がかかった


そして、その事でチャンミニヒョンに相談しようとした日、ミノヒョンが目の前に現れた


ユノヒョンに相談出来ないのは
ヒョンへの後ろめたさから……


僕だけが新しく恋をして、人を好きになっていいのかな?

それに、ユノヒョンが少しでもヒョンの心臓の記憶で動いたら…
それは大切なチャンミニヒョンを苦しめることになる


だから、チャンミニヒョンにだけ相談すると、やっぱりチャンミニヒョンはユノヒョンには相談しなかった


チャンミニヒョンはあの時の事をなにも言わないけど
相当傷付いてたに決まってるんだ


きっと、今だって……

それでも、ヒョンを失った僕を本当の弟のように可愛がって…愛してくれてる

それこそ、ユノヒョンがヤキモチを妬くぐらいに





ユノヒョンの車を見送ると
〔はぁ〜〜〕キュヒョニヒョンが大きくため息を吐いた

僕が顔を見ると、眉をハの字にして
〔お前の2人のヒョンは困ったもんだな?お互いが好きすぎてヤキモチ妬いてばっかりだ。それから、2人ともお前を本当の弟のように愛してる。それもまた…厄介で…お前に取られないか不安なんだよ?〕

〔えっ?僕に?〕

〔そう、チャンミンはお前のヒョンの心臓が、また強くお前を求めないか不安で…お前の相談をユノさんに話せない。ユノさんは、お前がチャンミンに、ばかり相談するから、お前がチャンミンを好きになるかもって、、そしたらチャンミンはお前を溺愛してるからテミンを選ぶんじゃないかって。〕

僕は、不謹慎かもしれないけど、涙で視界に霧がかかった

僕はそんなに2人に愛されてるの?

もちろん弟としてだけど

あんなに愛し合ってる2人が、僕になら取られるかもって思うほど?


〔ほら、泣かない。ミノが心配するよ?〕

〔ミノヒョンが?僕を?〕

〔そうだよ。早く行こう。〕

遠くに見えたミノヒョンが僕を見つけると笑顔になる

こっちに歩きながら、両手を広げて
〔テミナ〜〜よく来たね!〕って、、

僕は思い切り走って、ミノヒョンに抱き着くと
〔ミノヒョン大好き!僕を恋人にして!〕

〔えっ?〕

〔僕、ミノヒョンに好きになってもらえるように頑張る!〕

〔…じゃあ、、、…例えば、チャンミンと俺が溺れてたら、テミナはどっちを助ける?〕


えっ?
チャンミニヒョンとミノヒョン……

それは僕の中で究極の選択のようで……
その前に、、、また愛する人を失うって事?

そう考えたら、どうしようもない気持ちになった

〔テミナ?選べない?〕

〔いや、、そうじゃなくて……僕、、、もう大切な人を失うのはやだから…、僕が死ねば2人が助かるなら…そうしたい。〕

〔あっ、、ごめん!俺、無神経に……。〕

僕は首をブンブン振った

でも、溢れて来てしまった涙を止めることが出来ない


〔ミノ、、、お前ひどいよ。〕

〔いや、テミンのチャンミン好きは病的だろ?だから、
チャンミンに勝てるかな?って思ったんだよ。じゃあ、チャンミンはユノさんに任せて、俺をテミンが助けるんでいい?それとも俺がテミンを助けようか?〕

僕は思い切りミノヒョンに抱き付いて
〔僕が助ける。ミノヒョンは僕が助ける。〕

〔じゃあ、俺はテミナを離さないよ?いい?独占欲は強いし、ヤキモチ妬きだし……多分、チャンミンの所に泊まるときは俺も一緒じゃないと許せない。それでもいい?〕

ヒョンはこんな風に僕を縛ったりしなかった

20歳になるまでキスのひとつすらする事はなかったぐらい

それは大切にされてるんだと思えたけど、どっか寂しくて……

〔僕も、ヤキモチ妬きだよ?〕

〔あぁ。〕

やれやれと少し呆れながら見つめていたキュヒョニヒョンも間違いなく、僕を大切にしてくれるヒョンで僕は本当に今幸せなんだ




練習を終えたミノヒョンの車で3人でユノヒョンとチャンミニヒョンの家に向かう

当たり前のように、助手席のドアを開いて〔テミナ〕って呼ばれた時は、嬉しすぎてどうしていいのかわからなかった


2人の部屋に着くと、玄関に靴が挟まって扉が少しだけ開いていた

何があったんだろうと不安になる

もしかして泥棒?

恐る恐るドアノブに手を掛けると、その手をそっとミノヒョンの手が包み込み、僕を背中に隠してくれる


そんなミノヒョンの背中にピタリとくっ付き

僕の後ろにはキュヒョニヒョンが……


でも、一歩踏み込んだミノヒョンがピタリと動きを止めた


少し背伸びして、肩越しに中を覗くと

ん?服、、だよね?



『あっ、、ゆのっ、、んっ、、』

「ちゃんみな、、愛してる、っ、、」


っ//////!!!!!


〔ミノヒョン、、〕

〔帰ろう、、〕

〔えっ?〕

〔〔しーっ!!〕〕


まだ家の中に入りきってなかったキュヒョニヒョンを押し出して、僕たちは部屋を出た


〔どうしたんだよ?〕

〔真っ最中だった……〕

〔まじ?〕


声を思い出すだけで、恥ずかしくて俯いてしまう僕とは違って、2人は仲直りしたなら良かった〜とか言って笑ってる


〔……〕

〔テミナ?キュヒョン送ってから、送るんでいいか?〕

僕は言葉が出なくて、コクリとひとつ頷いた



ミノヒョンと2人きりになったのはいいけど
さっきのチャンミニヒョンの声が頭から離れなくて、どうにもミノヒョンを意識してしまう


付き合いだした日に、何かするわけないのに……


〔テミナ……、2人みたいになろうな?〕

〔えっ?/////〕

〔あっ、いやいや、今すぐそういう事をしようとかっていうんじゃなくて、、あっ、いや、シたいんだよ?でも、まぁ、それはおいおいで……、そうじゃなくて、お互いを大切に思いやる関係…。そんな風になろうな?〕

〔うん……〕


車から降りるとき、そっと僕を引き寄せたミノヒョンは
軽く僕の唇にくちびるを重ねた






恋人とのキスは初めてで、僕はその日幸せすぎて眠れなかった





次の日、僕の事を心配したチャンミニヒョンから電話が来たけど、僕は昨日の事を思い出しちゃって、うまく話せなかった

『テミナぁ?聞いてる?』

〔えっ?聞いてる!あっ、盗み聞きとかはしてないよ?〕

『はぁ?なに?盗み聞きって?』

〔あっ、いや、なんでもない!なんでもない!!〕

『だからぁ!ミノとうまくいったんだって?よかったね!ユノも喜んでて、今度5人で飲もって!』

5人で飲む……

僕は2人の顔をちゃんと見れるだろうか?

なんか、いろいろ考えてしまって、また言葉に詰まる僕

『もう!ちょっと、聞いてる?そんなにミノの事ばっかり考えてると、ヤキモチ妬くんだけど?』

「なんでだよ!」
後ろからユノヒョンの声が聞こえる

『あっ、、ちょっと!ゆのっ!!』

だめだ、、やっぱりだめだ!

〔わかったから、5人でね。今忙しいから切るね!〕

僕は慌てて電話を切った







チャンミンside


『なんかテミンの様子がおかしかったけど大丈夫かな?』

「ミノと上手くいって、幸せいっぱいなんだろ?今は2人きりで過ごしたい時期なんだよ?」

『えぇ〜〜、だって弟の初めての恋人だよ?いくら相手がミノでもちゃんとあいさつぐらいさぁ〜〜』

「なんか、チャンミンはオンマだな?」

『はぁ?本当は昨日、練習場に後からでも行こうと思ったのを、部屋に引っ張り込んで盛ったのはユノでしょ?』

「チャンミンだって、もっともっと言ってたじゃん!」

『そうだけど……』



ふっとユノの頬が緩んで、そっと抱き締められる

僕もユノの背中に手を回して、ユノの鼓動を僕の胸で感じる


『なんか、、幸せだね?』

「そうだな…。」


僕たちは色んなことがあるけど、決して離れない


テミンとミノが幸せになって

きっと天国のヒョンも喜んでるよね?


「なぁ、、キュヒョンが1人で可哀想じゃないか?」

『えっ?』

まぁ、キュヒョンはきっと大丈夫……だよね?



fin








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Become Undone #23

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部屋に入って来た父さんは、そっと近寄ると
俺に手を差し出した


だから俺は、その手を思い切り叩き落とした


〔ユンホ……〕

「……何した?俺に、、なにした?」


俺の顔を見て、苦痛に顔を歪める父さん……
でも、もう俺には何の効果もない

大切なのはチャンミンだけたから……



〔お前は、私のものだと、あの男に知らしめるために所有の証を塗り替えた。〕

「っ、、…あとはっ!!」

〔…抱いてはいない…。身体中にキスをして、指で解しただけだ……。お前はいつも反応していた所を刺激しても、ピクリとも動かず、まるで死んでいるみたいで……抱けなかった…。〕


自分で後ろに指を這わせた瞬間
緩んでいるのがわかって泣き崩れたけど
最後まではシてなかった?

でも、、このキスマークだらけの身体じゃ
チャンミンは信じてくれないかもしれない

それに、中に入ってないというだけで
指だって突っ込まれてるんだ



〔さっき、あの男から電話が来たぞ。お前は寝ていると話した。〕

「なんでっ!!」

〔身体中にキスマークを付けていたが、私が塗り替えたとも話しておいた。あとは、お前をあいつが信じるかだ。〕

「なんでっ!なんでそんなことするんだよっ!俺を愛してるわけじゃないだろっ!」

苛立ちを隠せずに、飛びかかって行ったけど
あっという間に父さんにベッドへの押し倒されていた


〔お前は、何か誤解をしているよ。確かに、ムソクにお前が似ていたのは事実だ。たまたま施設の前に通りかかって……ユンホ、、お前を見たときは、心臓が止まるかと思った。〕

身体を捩っても、手足をバタつかせても
一向に父さんの力が弱まることはなく

寧ろ、拘束は強まるばかりで
こんな時でも反応してる父さんのソコを押し付けられ
嫌悪感すら感じてしまう


〔きっかけは、確かにムソクに似ていたから……、あいつとは男同士の事実婚で子供も出来なかったし、、、あいつは……死んでしまった、、、。でも、お前を身代わりにしていたつもりなんてない。それは本当だ。純粋に息子として引き取った…。でも、、一緒に色んなところに行くうちに、お前を好きになったんだ。〕

「嘘だっ!」

〔お前が誰に抱かれても、本気じゃなきゃいいと思った。私のところに帰ってきてくれるなら、、、それでいいと。でも、あいつはだめだ。〕

そう言って覆い被さってきた父さんに唇を奪われ
全裸のままの俺の後ろに手が伸びる


「やめろっ!やだっ!!、、っ、、やだっ、、、」


無理矢理に挿れられた指で
肉壁が引き攣るように痛い

さっき自分で触った時とは違う

強引で、、その上、俺は頑なに挿入を拒んでいる


〔力を抜け、、じゃないとお前が傷付いてしまう。〕

「なら、やめろっ、、お願いだから……」

好きな相手が出来たら、他の人との行為がこんなにも気持ち悪いものだったなんて

俺は誰の事も好きじゃなかったと、今更ながらに気づく

チャンミンが好きで、チャンミンだけが特別なんだと



渾身の力を込めて、父さんのソコを蹴り上げると
シーツを纏いベッドから逃げる

クローゼットから服を引き出し
少し季節のズレた服でも構わずに袖を通す



毎月貰っていたお小遣いは、使わずに貯めてあり
その封筒を掴んで部屋を飛び出した


背中で父さんが呼ぶ声を聞きながら

それでも振り返る事もなく……




部屋の前に来て、入っていいのか躊躇う

チャンミンがいるかもわからない

そっと鍵を開けて中に入ると、チャンミンの靴がある


俺はその靴を見つめて中に入れないでいた



チャンミンは父さんに何を言われたんだろう?

俺が抱かれたと思ってるんだろうか?




『ゆのっ、、』バタバタと響く足音と共に
俺の名前を呼んだかと思うと、ギュッとキツく抱き締められた



チャンミンに抱き締められると、安堵からさっきまでの恐怖が現実味を帯びて、震えが止まらない



『ユノ、おかえり……』

チャンミンの言葉に涙が溢れ出す

「ちゃんみん、、、愛してる…」

俺にはお前だけなんだ



今回の出来事で、俺はチャンミンへの想いを再確認した



ピタリとくっ付いて動けずにいる俺を
チャンミンは抱え上げソファに座らせる


横に座ったチャンミンに抱き着くと、俺は膝を跨いで向かい合った

これならチャンミンとの隙間は1ミリもない


『ユノ……』

少しも離れたくなくて、首筋に顔を埋めて抱き着く俺の背中をチャンミンはいつまでも撫でてくれていた





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おはようございます(*≧∀≦*)

夏休みもあと少し!
先日、娘の椅子で左足の小指を強打!
あれから4日も経つのに未だに痛いってどういうことよ?
とりあえず、湿布貼ってみました(笑)

ツアーのエントリーの仕方をまだ迷うきらり……
倍率の予想とか…全然つかない(>人<;)

それでは皆さま、素敵な1日をお過ごしください☆

キオク その後をちょっと②

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俺のチャンミンなのに、いつもテミンに取られてしまう


そんなテミンがミノの練習を見に行きたいとか……


もしかしてミノに恋したんじゃないかと思った

2人がうまく行けば、もうチャンミンをテミンに取られないで済む?




なんだかんだと、ずっとヤキモチを妬いてる俺は
テミンを大切にしてくれる誰かが現れるのを待っているんだ


じゃないと、いつかテミンがチャンミンを好きになるんじゃないかと不安で仕方なかった



だから、それとなくチャンミンに聞いたつもりなのに

テミンのことは関係ないと言われ
それはそれで気にくわない

だって、テミンは俺たちの弟だ

それに、チャンミンが知ってる事は俺も知っていたい



それは、テミンの事をと言うよりは
チャンミンの事を全部知っていたいんだ



車を降りて、何処かへ行ってしまったチャンミン

こういう時は間違いなく、あそこにいる




とりあえず、キュヒョンを迎えに行ってからテミンを拾って…練習場まで連れて行ったら、俺はチャンミンを迎えに行こう


〔あれ?チャンミンは?〕

「ちょっとケンカしちゃったんだよ。」

〔もしかして、テミンの恋のことですか?〕


………やっぱりだよな、、、キュヒョンはチャンミンから聞いてたのか?

〔チャンミンがユノさんに言えなかった理由、理解してあげてくださいね?〕

「俺に話せない理由ってなんだよ?」

〔ユノさんが思ってる以上に、あの時チャンミンは傷付いてたってことです。〕


あの時、、、、
それは俺がテミンと過ごしてた時か?


でも、チャンミンは普通にテミンを受け入れて……



また俺は無理させてたのか?



暫く走ると、テミンが乗って来た

出来なかった料理を1年半一生懸命チャンミンに習っていたテミンは、大きなバスケットに差し入れのお弁当を作ったみたいだった


〔ミノ、きっと喜ぶよ。〕

〔そうかな?チャンミニヒョンみたいに上手に出来てないよ?〕

〔ミノは一生懸命やってくれることを喜ぶんだよ。ミノの為に頑張ってくれたって事が重要なんだ。〕

そんな会話を、聞いていると
俺だけ除け者な気がしてくる


「なぁ?俺、お前たち送ったら、チャンミンの所行きたいから帰るな?」

〔えっ?ユノヒョン帰っちゃうの?〕

「ごめんな?ミノによろしくな?」

程なくして付いた練習場に2人を降ろすと
俺はすぐにあいつのお墓に向かった





今でも、たまにケンカをすると、チャンミンはあいつの所に行く

誰にも言えない事を、あいつにだけは話せるらしい

答えなんていらなくて、ただ聞いてくれるだけでいいんだと言っていた

話なら、俺がいくらでも聞くのに……


まぁ、俺とのことだから言えないのもわかるけど
どこまでも俺はヤキモチ妬きでチャンミンを独り占めしたいワガママな男なんだ



車を駐車場に停め、緩やかな坂を上る
丘の上からは街が少し見渡せて

『夜ね、街の明かりが少しずつ消えていくのが寂しいんだよ?』なんて、、テミンの家に泊まっていた時の話をするんだ


「いた、、、」


お墓の前に体育座りをして膝を抱えるように上目遣いで見上げ、遠くでもわかる……口がパクパクと動いてる

ゆっくりと近づくと
『ゆの、、、』

「チャンミナ?帰ろ?」

『テミンの所にいなくてもいいの?』

「……誤解してるだろ?」

テミンの所にって言いながら、寂しそうに俺を見つめる瞳

真一文字に結ばれた唇に、唇を押し付けてしまいたい

「俺はチャンミンの事はなんでも知ってたいんだ。それがテミンに相談された事でもだぞ?俺に知られたくないなら、キュヒョンに相談すればいい。」

『はぁ?』

「いや、待てよ?キュヒョンに相談しても、キュヒョンからチャンミナが聞くなら意味ないな?……テミンは他にも相談する友達ぐらいいるだろ?なんでいつもチャンミナなんだよ?チャンミナは俺のだろ?まさか狙ってるのか?」

『何言ってるの?テミナが好きなのはミノだって……。』

言い終わってから、しまったって顔をして俯く

もうバレバレなのに

「あのなぁ〜、俺はテミンが恋したからって、なんとも思わないぞ?そりゃ、ヒョンとしては相手がどんな人か気になるけどな?それはチャンミンだって同じだろ?テミンには幸せになって欲しい。」

『じゃあ、ミノなら安心?』

「テミンは、ミノに会う前から気になってたと思うぞ?」

『えっ?』




いつだったろう?
テミンが泊まりに来た夜、チャンミンは夕飯の後片付けをしていた。
俺とテミンはソファに座りテレビを付けるとサッカーの試合をやっていた

〔サッカーより野球が好きなんだ〜〜〕
って話したテミンがリモコンに手を伸ばして固まった


それが確か、ミノの所属するチームで
残り時間がわずかだったから、チャンミンが戻る頃には終わってしまっていたけど、多分あの時テミンはミノに一目惚れしたんだ

どうでもいいから忘れてたけど、テミンが差し入れに行きたいって言ってるって話を聞いて思い出した



『そうだったんだ…。それを忘れてたってところがユノらしいね?』

「なんだよ?俺らしいって……。で、ミノはテミンの事どう思ってるんだ?」

『……どうなのかな?最初は、心臓を移植されたユノを動かすほどのジンギさんの想いには勝てないって話してたけど、テミンが一生懸命で……可愛いって言ってる。』

「じゃあ、応援してやらないとな?」

『いいの?』

「あぁ、テミンがミノとうまくいけば、やっと俺はチャンミナを独り占め出来る。」

『なにそれ?』

呆れたように言いながらも、口を手の甲で塞ぎクスクスと笑う姿がどうしようもなく可愛い


「なぁ?帰ろう?」

『ミノの所は?』

「……また今度行こう……」

俺はチャンミンをそっと抱きしめ、あいつにお礼を言う

いつもチャンミンの逃げ場になってくれてありがとう







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Become Undone #22

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ユノの帰りを待つうちに、空は薄っすらと明るさを取り戻し、僕の心は冷えていった


父親の車に向かって歩く背中

ユノが乗り込んだ後に、チラリと僕を見た父親の顔



きっと何があっても忘れない


そっとドンへに握られた手の温もりが
僕をここに引き止めていてくれた


飲みに行こうと言うドンへに、ユノの帰りを待つからって手を振りほどいたけど……独りでは立っているのもやっとなぐらいだった




完全に朝日が昇った頃、僕は勇気を振り絞ってユノの携帯を鳴らした……

どれだけコールしただろう?
ほんの数回だったような気もするし、何分も…何時間も鳴らしたような気もする


〔もしもし?〕

明らかに待ち望んでいた声とは違う声に
掌からこぼれ落ちそうになった携帯を必死に握り直した

『あの……、、ユノは?ユノを出してください。』

〔ユンホは寝ているよ。〕

『寝てる、、、』

なんで?
どうして?
なにをしていたの?

僕が尋ねたい相手は夢の中で、明らかに僕をよく思ってない人に、こんな事は聞けない

〔ユンホの身体中にキスマークを付けてるのは君だね?〕

『っっ!!』

暗にそれは…ユノの裸を見たということだ
ユノは……また父親に抱かれたんだろうか、、、

恋人だと思っていた
ちゃんと僕たちは愛し合っていると

それなのに……

〔君の付けた所有の証は、すべて私が塗り替えておいた。起きたら、ユンホは君の元に帰るかもしれないが、忘れるな!ユンホは私のものだ。〕

なぜか、その余裕そうな態度が僕の苛立ちを増幅させた

別に僕のところに来てもいい
最後は自分のところに戻ってくると言っているようで……


『僕はユノを愛しています。だから、誰かの代わりにしている貴方なんかに負けたりしない。ユノは僕の恋人です。』

〔昨夜、私に抱かれていてもかい?〕

『僕はユノを信じています。』

それは自分に言い聞かせた言葉だった



電話を切って、ロフトにゴロンと横たわる

一睡も出来なかったのに、頭はやけに冴えていて

それなのに、心はどんよりと沈んで…しずんで……沈んで………




大学に行く気にもなれず、眠れないまま太陽が真上に昇った頃

カチャリと玄関の扉が開いた



ロフトから見下ろした先には、顔面蒼白なユノの姿

それを見た瞬間、僕は駆け下りていた

必死にハシゴを降りて、『ゆのっ、、』キツくキツく抱き締めたんだ



だって、やっぱり僕はユノを愛していて、ユノを信じている

例えば昨日、父親に抱かれていたとしても
きっとそれはユノの意思ではない

だって、血の気の引いた顔で
今にも泣き出しそうな瞳で



ほら、こんなにも震えている……



僕は気付かないふりをする事にした

『ユノ、おかえり……』

「ちゃんみん、、、愛してる…」

いきなり紡がれた言葉の意味を理解したくなくて……





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キオク その後をちょっと①

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ユノが心臓の移植手術をしてから2年半

テミナのヒョンの心臓は、今でも元気にユノの中で動いてくれている



ユノが拗ねるから、テミナのお泊まりは月に1度になったけど、今でも僕たちは本当の弟の様に可愛がっている


ただ、何かあると相談するのが僕なのがユノは気に食わないらしい


それはどちらに対してもヤキモチを妬いてるんだと思う



そんなテミンが……恋をした




ユノには言えない……



あれから、ユノが心臓の記憶で動くことはない
テミンもそれを感じるらしく、ユノを純粋にヒョンと慕っている


でも、、、もし、テミンが恋をした事をユノが知ったら
また心臓の記憶がユノを動かしてしまうんじゃないか…

その時、テミンは今好きな人よりユノを選んでしまうんじゃないかと…僕は不安だった




だから、テミンの恋はユノには話してない





〔チャンミニヒョン!お願い!〕

『お願いって……、ミノは今、シーズン中で忙しいんだよ?』

〔わかってる!でも会いたいんだもん!差し入れってお菓子渡したら帰るからぁ〜〜ね?〕


そう、テミンの恋した相手は僕の親友のミノだ


あれは、ユノの手術から2年
検査結果に問題もなく、キュヒョンとミノがお祝いという名目で飲もうと言い出した

毎年お祝いしていこうと言う2人が嬉しくて、僕とユノはキュヒョンが予約してくれたお店に行った


4人で楽しくお酒を飲んで、終電がなくなったからと
僕たちの家に泊まることになった2人と家に帰ると
玄関でテミンが蹲っていた


『テミナ?』

〔チャンミニヒョンっ!!〕

すごい勢いで突進して来たテミンの首根っこを掴んだユノが僕から引き剥がすけど、テミンも負けじとくっ付いてくる

これはいつもの光景なんだけど

〔これがテミン?〕
キュヒョンとミノは会うのが初めてで、テミンをジッと見つめていた


ミノと視線があった瞬間に、パッと僕から離れたテミンは俯いて真っ赤になっていた

まぁ、僕はそれにすぐに気が付いたけど
鈍感なユノが気付くわけもなくて

その日は、チラチラとミノの様子を伺うテミンと
それでも、僕の横から離れないテミンから僕を奪おうとするユノ

そんな様子を見ながら爆笑してるキュヒョンと

これまた、全く気が付いてる様子のないミノの5人で朝方まで飲み明かした



それから1週間後、やっぱりテミンは僕に相談して来た


〔チャンミニヒョン、、ミノさんって……彼女いる?男でも大丈夫かな?〕って

『どうかな?でも、ミノはサッカー選手として頑張ってるから…今は恋愛とかって感じじゃないかもよ?』

〔って事は彼女いないの?〕


そっちを拾ったのかよ?

全く……



でも、テミンが恋をするのは悪い事じゃないと思う

確実に前に進んでいるんだから




でも、それをユノに話す事なく半年が過ぎ

明日はミノに差し入れをしたいと言うテミンのお願いを聞く形で、ユノとキュヒョンと4人で試合の中日に練習場を訪れることになっていた



「なぁ?テミナはそんなにミノと仲よかったか?」

『えっ?、、なんで、、?』

「…だって、テミナが行きたがってるんだろ?テミナは昔からサッカーになんて興味なかったぞ?」


その言葉に僕は固まった

少なくとも、この1年半でテミナがサッカーに興味があるかないかを話すことなんてなかった


今のユノの一言は、心臓のキオク?


『テミナが興味があるのはサッカーじゃない……』

「えっ?」

『明日も早いから、、先に寝ます。』

「おいっ!チャンミナっ!!」

僕はなんだか怖くなって
1人寝室に入ると布団を被って瞼を閉じた




すぐに追いかけてきたユノは布団に潜り込んでくると
「じゃあ、何に興味があるんだ?」

僕の様子がおかしい事より、テミナが興味ある事を気にするのが嫌で

『………』
僕は寝たふりをした





次の日、ユノの運転する車に乗り込んで
まずはキュヒョンを迎えに行った


約1時間の道のり、僕は言葉を発することが出来ない


そんな空気に耐えかねたのか
先に口を開いたのはユノで


「なぁ?もしかして……テミナはミノが好きなのか?」


その言葉に、ドキンと心臓が跳ねた


『なんで?そんな事聞くの?』

「いや、サッカーに興味があるわけじゃなきゃ…ミノしか考えられないだろ?」


『……だったら?ユノには関係ないでしょ?』

「はぁ?テミナの事がなんで俺に関係ないんだよ!」

こんなに怒ったユノは珍しくて
それがテミンの為だと思うと、どうしようもない気持ちになる



『今日は3人で行って!』

信号待ちの車から僕は飛び降り

追いかけてこれないように車の入れないような道を走って行った



僕は、あの時の苦しみを忘れられないでいた


もちろんテミンは可愛いし大好きだ

本当の弟のように可愛い



でも、ユノがこうやってテミンを気にすると
あいつにしか言えない嫉妬の炎は燃え上がってしまう

そんな自分が嫌で、僕はあいつが眠る場所に向かうんだ





『なぁ?僕ってちっさいだろ?テミンがユノには相談しないのも……なんかユノを意識してるからな気がして嫌なんだ……。そのくせ、テミンの恋だなんて…ユノの心臓が、また反応しそうで……ユノには言えなかったんだ…。自分勝手で自分が嫌になる……』


テミンの恋が上手く行ったら、何かユノは変わるんだろうか?

実はミノもテミンが気になるみたいで……



僕は怖くて仕方なかった……








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Become Undone #21

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「前に、、写真を見た。俺にそっくりな人……。俺はその人の代わりだろ?」

〔ちがうっ!そんなんじゃない!!〕

「いいんだよ。もう何年も前から気付いてて、それでもいいやって思ってたんだから…。でも今は違う、チャンミンがいいんだ。だから、もう父さんには抱かれない。」

〔ユンホ、、、俺は本当にお前が……、、お前の事が、、、〕

覆い被さっていた温もりが離れ、身体が解放された

見上げた父さんの顔は歪み傷ついている


それでも、今の俺にはチャンミンが1番で
チャンミンを悲しませる事はしたくない



父さんは手を差し出して、俺を起こしてくれると…
今日は連れて帰って来るつもりで、俺の好きなじゃじゃ麺を用意したからと……

それだけ食べたら帰りなさいと言われ
引き取られてからの半年…あの親子の時間に戻れるかもしれないと思った


具は用意してあるから、麺を茹でる間にと差し出されたのは、やっぱり俺の好きなスプライトで

少なからず、父さんに愛されているんだと思えた




まだ2ヶ月ぶりぐらいなのに、リビングのテーブルが懐かしい

父さんとただの親子に戻れたら、たまに帰って来るのも悪くない

チャンミンが嫌がるなら、チャンミンも一緒に連れて来て、、、父さんと仲良くなってくれたら、、、

そこまで考えて、無理だよな?って首を振った



チャンミンが抱いていた彼女と、仲良くなれと言われても俺には出来ない

嫉妬してしまうのがわかるから



椅子に腰を下ろし、出されたスプライトを飲み干す

喉を刺激する炭酸に目を細め、それでも喉の乾きが勝った


「ぷは〜っ、美味い!、、、あれ?でも、なんか少し苦くない?」

〔そうか?カロリーゼロのを買ったからかな?〕

そう言って見せてくれたペットボトルには
本当にゼロの表示がされてて

「普通の方が美味いよ!次は普通の買っといてよ。」

〔あぁ。わかったよ。〕


こんな普通の会話も悪くない




「んっ、、なんか…眠い、、、」

〔もうすぐ麺が茹るぞ?〕

「う、、ん、、……」

〔どうした?眠いのか?、、、そうか……、じゃあ寝ような?〕

「えっ、、やだよ、、かぇ、、る、、」


意識が途絶える寸前に見えたのは
少し潤んだ瞳で俺を抱え上げようとする父さんの姿だった









身体を纏う冷たい空気にブルリと震える

ゆっくりと瞼を開けると
見慣れた天井があった


俺の、、部屋?


ゆっくりと身体を起こすと、ズキンとこめかみが痛む


咄嗟にこめかみを抑えると、パラリとはだけた布団

その中には、何も纏っていない俺がいた



、、、、なにがあった?


記憶を辿るけど、、うまく答えが出せない


父さんに思いを話して、ご飯を食べてから帰ろうと思って……スプライト!!


自分から見える範囲でも、身体中に散りばめられた所有の証

これは、チャンミンが付けたものじゃない……


震える指で、自分の後ろに手を伸ばす

そっと触れた先……


俺は泣き崩れた……



その時、カチャリと扉が開き
入って来たのは……父さんだった





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おはようございます(*´ー`*)

エントリーどうしよう?ってずっと悩んで……
まだ悩んで……とりあえず手当たり次第戦法かな?とか(笑)
旦那様には、取れたところは全部行く宣言をして、幸せそうだね?って言われる始末( ̄▽ ̄)
さすがに今回は2年間ずっと待ってた私を知ってるので止めようとは、ハナから思ってないのか、まぁ、取れたらね?と(笑)
ふふふ、、私は意地でもとるのだよ?とは言いませんでしたけど、とりあえずは許可を得たつもりになってます(笑)

それでは皆さま素敵な1日をお過ごしください☆

キオク #51

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ユジュンは、明日も会社だからと暫く話すと帰っていった

何やらテミンにヤキモチを妬いてるみたいだけど

チャンミンより年上だから恥ずかしいのか
必死に隠そうとしてるみたいだった


小さい時から一緒にいる俺だから分かるのかな?なんて……チャンミンが苦しんでることにも気がつかなかった俺が言えたことじゃないけど





そんなことに気が付かないチャンミンは
テミンは可愛いを繰り返し

結局は俺にも嫉妬させた



『ユノ、今度みんなで会食でもしよう?』

「そうだな。」

俺はチャンミンの腕を引き俺の中に閉じ込めた


最近は、はたき落とされてばかりだったけど
そっとチャンミンの腕が背中に回るから
期待してしまいそうになる


『ユノ、、セックスしよ?』

「えっ?いいのか?」

『別に僕だってシたくないわけじゃないんだよ?たださぁ……、くっ付いてるのが幸せだったんだよ。』

「本当にたくさん辛い思いさせてごめんな?」

『テミンの所に行っちゃってるのは辛かったけど……そのおかげで今、、、テミンが笑ってられるなら、僕の苦しみは無駄じゃなかったってことでしょ?だからいいよ。ユノの事も許してあげる。』

チャンミンは優しすぎる

出会った時からずっと……





一緒にシャワーを浴びたら、すぐにでも暴走してしまいそうで
交代で浴びようって言ったら

『暴走しても、怒ったりしないのになぁ、、』

ポツリ漏らして、バスルームに消えていった



あとを追いかけようかとも思ったけど
今日はじっくりたっぷり愛したいから
グッと我慢


チャンミンと交代でバスルームに向かい
鏡に映る俺の胸には大きな傷痕

そして、期待に緩く立ち上がるソコ



「どんだけシたいんだよ、、」

そんな俺の顔は、自分でもわかるほど幸せそうだった



『ゆのっ!ちゃんと拭いて来ないと風邪引くからっ!』

「どうせ汗かくし!」

『だめっ!』

首に掛けていたバスタオルで、水の滴る髪の毛を拭いてくれる



頭に被せられたタオルが、グイっと引かれたと思うと
唇に柔らかな感触

「んっ、、」

『ゆ、っ、、の、、ぅっ、』

いきなりの深い口付けに
驚いて開いた唇の隙間から差し込まれるチャンミンの一部


あんなに俺を拒んでたのに
急に積極的で、俺の方が戸惑ってしまう


『ユノ、、愛してる…。どこにも行かないで、、僕のそばにいて?』

「当たり前だろ?ずっとそばに居る。死ぬまで一緒だ。」

ニコリと微笑むチャンミンの頬を包み込み
そっと唇を寄せた



ベッドの上、散らばる髪の毛を掬うように掻き集め
後頭部に差し込んだ掌でチャンミンの頭を少しだけ持ち上げた

そのまま鼻先が触れるぐらいの距離まで近づいて
ペロリと舐めた唇

『んっ、、ぅっ、』

「美味しい……」

そして次は鼻先をペロリ

『ユノ?』

「久しぶりのチャンミナの味」

『バカっ/////』

そのまま頭を抱え込むように抱き締め
片手はチャンミンの昂りに触れる


良かった……、ちゃんと感じてる、、


本当に拒否してたわけじゃないだろうけど
それでも伸ばした手を叩かれる度に
やっぱり心は痛んだ

『もっと、、触って、、』

「どこ、触って欲しい?言って、、」

『もっと、、うしろっ…』

「指舐めて」

差し出した俺の指を美味しそうに舐めるチャンミンは
壮絶にエロくて
視覚からの刺激だけで果ててしまいそう

指の隙間まで丁寧に舐められて

「やばいっ、、」
慌ててチャンミンの口から指を2本引き抜いた


チャンミンのだ液でキラキラと光るのを
もう一度俺が濡らす

たっぷりとだ液を絡ませて
そのままチャンミンの蕾を撫でた


ヒクヒクと物欲しげなくせに
久しぶりだからなのか、固く閉ざされたソコ


最後にシたのはいつだった?
チャンミンが倒れる前だから……1ヶ月近く前じゃないか?

焦る気持ちを落ち着かせるように
数回深呼吸して

チャンミンの足を持ち上げ、蕾に口付けを…


最初よりは綻び始めたものの、これじゃあ俺のは入らない

舌先を尖らせて挿し込み、粘膜を刺激する

ピクピクと震えるチャンミンの身体が
どうしようもなく愛おしい


『ゆのっ、、もっと…ふかく、、』

「どこ触って欲しいの?」

もっと、もっと俺を求めて……

『ユノだけが知ってる、、僕の気持ちいいところ…』

「っ!、、ここ?」

チャンミンの身体の事は、きっとチャンミンより知ってる
見た事ない所も、触れた事ない所もひとつもない

『あっ、ぁぁぁぁっ!!』

「あってる?」

グリグリと刺激すれば返事もままならなくて
必死にコクコクと頷く

今度は、そのシコリの周りを執拗に刺激した

もちろん、チャンミンの良いところには触れずに
焦らすように……


『ゆの、、意地悪しないでっ、、』

「だって、あんまり触るとチャンミナ独りでイっちゃうだろ?今日は一緒がいいよ。、な?」

『なら、はやくっ、、。イきたい…ゆのが、、欲しっ、、』

きっとチャンミンも溜まってたんだろうなぁ
違うかな?



俺のを取り出してあてがうと
まるで吸い込まれるようにチャンミンの中に入っていく

肉壁がうねってるような感覚

油断すると食いちぎられてしまいそうな締めつけ



ゆっくり、じっくり愛したかったのに
気が付けば夢中で腰を打ち付けていた


自覚するより先に果て

チャンミンの中に全てを注ぎ込む


チャンミンが放ったものは2人を濡らし
それが勿体無い気がしてお腹の上に飛んだのをペロリと舐めた

『なにしてるんですか!』

「チャンミナの味、今日は濃いね?」

『……だって、久しぶりだもん、、、。』


重なり合うようにして呼吸を整え
今度こそゆっくり、、じっくり……


気が付けば日付けはとっくに変わっていて
チャンミンは意識を飛ばしていた


チャンミンの身体を綺麗しにして
シャワーは朝一緒に浴びればいいと
眠りながらも擦り寄る身体を抱き締め
俺も夢の中へ旅立った





朝起きて、腕の中でスヤスヤ眠ることチャンミンの額に口付けをひとつ


俺はどうしようもないぐらいの幸せを噛み締めていた




病気がわかった時、なんで俺なんだろう?って思った

でも、病気にならなかったらチャンミンと出会うことも無かったかもしれない

大きな手術を一緒に乗り越えたから
今の2人の絆があるんだ

そう思えば、胸の傷さえ愛おしい



ジョンウニヒョンとの出逢いも
テミンとの出逢いも
俺にとっては宝物

全ては、俺の病気があったからこその出逢い


『んっ、、おはようございます、、』

「ん、おはよう。」

ピタリとくっついて来たチャンミンが
俺の傷に口付ける


『ユノに出会った時の夢を見た。』

「俺の足を車椅子で引いた時のか?」

『うん、、。ちゃんと覚えてるんだね?』

「当たり前だろ?チャンミンととの事は全部覚えてるよ。」

『良かった…。ねぇ?ユノ?人のキオクって…どこにあるんだろうね?もう、テミンのヒョンのキオクはないの?』


どうなんだろう?
でも、出会った時に感じたような、複雑な感情は
もうない

考えていると、不意に唇に触れる温もり


『やっぱりいい。考えないで……、また思い出してテミンとキスされたら、もう僕耐えられないから……』

「大丈夫だよ。俺の全身でチャンミンを記憶してるから。もう心臓には振り回されない。」

俺のキオクは、俺の身体すべてにある
新しい心臓にも、俺のキオクは出来ているんだ



「チャンミナ、愛してる」

『僕も愛してる。ユノに出会えて本当によかった。』

「俺もだよ。」





fin




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おはようございます(*´ー`*)

finと書きながら、あと3話おまけを(笑)
テミンを幸せにしてあげようと思います♡

それでは皆さま、素敵な1日をお過ごしください☆

Become Undone #20

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コンビニで雑誌の整理をしていると
チャンミンがドンへに仕事を教えてるのが見える


俺はいつも、いい加減仕事覚えろよ!って思うんだ

いつまでチャンミンにピッタリとくっ付いてるんだよ……



チャンミンが俺を愛してくれてるのはわかってる

でも、やっぱり…不安になる



俺の方が先に終わる事が多くて、カフェの裏口でチャンミンを待つ

いつもドンへと一緒に出て来る


大抵、チャンミンの腕を縋るようにドンへは掴んでいて


どうも、飲みとかご飯に誘ってるらしい


俺がいるから、実現したことはないけど……
いつ行ってしまうんだろう?って不安が隠せないんだ



今日もまたチャンミンを待って壁にもたれかかってると

〔ユンホ、、、〕

「……父さん、、、」

〔心配したんだぞ。話をしよう……な?帰ろう、、、〕

「……これ、返すよ。」


俺はここ最近使ってなかった父さんのクレジットカードを財布から取り出して父さんの目の前に差し出した


その時の父さんの顔が、、とても傷付いていて


胸がギュッと締め付けられた



〔カードは止めてない。ちゃんとつかえるようにしてある。バイトするのはいい、、でも、たまにはちゃんと帰って来てくれ……、俺はお前がいないと、、、〕

「……帰らない。恋人が出来たんだ。だから帰らない。」

〔……それは、もう俺に抱かれないということか?〕

「あぁ。」

父さんの顔つきがガラリと変わり、伸びて来た手が俺の腕を掴む

〔そんなのは、だめだ。お前は俺のものだ。〕

「やめろっ!離せっ!」

その時、裏口の扉が開いて
顔を出したチャンミンとドンへ

〔あっ、おじさん!〕

〔連絡ありがとう、ドンへくん。〕

なるほど……
ドンへのやつが、、、


『ゆの?』

不安げなチャンミンの顔
そんな顔させたくないのに……

「父さん!俺、チャンミンと付き合ってる。だから帰らない。」

〔チャンミン?〕

俺の腕を掴む父さんの手に一層チカラがこもり
それは痛いぐらいで

〔君がチャンミンくん?〕

『はい。』

〔息子がお世話になったね。今日は大切な話があるから連れて帰るよ。〕

『それなら僕も!』

〔親子の会話に、他人の君が入り込むのはおかしくないかい?〕

『でも、、、』

俺はあいていた手をチャンミンに伸ばした

チャンミンはちゃんとその手を取ってくれる


「俺はチャンミンと帰る!」

〔ユンホ、お前にちゃんと話したい事があるんだ。だから、今日は帰るぞ。〕

「………ちゃんとってなんだよ、、、」

〔お前の母さんのことがわかったと施設から連絡が来たんだ。その事だ。〕

母さんの事?
俺を施設の前に捨てていった、、母さんの事?

「ちゃんみん、、、」

父さんの所には行きたくないのに
母さんのことは聞きたい

『寝ないで待ってるから。お話が終わったら帰って来て。ね?』

「うん、、必ず帰るから、、。」




俺は母さんの話が聞きたくて、チャンミンの手を離し
父さんの車に乗り込んだ









久しぶりに帰って来た家


玄関を入るなり父さんに後ろから抱き締められる

「やめろっ!」

〔お前は誰にも渡さない!〕

「母さんの話って?俺はチャンミンの所に帰るから、早く話して!」

〔そんなのは嘘に決まってるだろ?〕

騙された……

それならチャンミンの所に帰るだけだ


それなのに、父さんに腕を掴まれ
振りほどこうとしても離れない


靴も履いたまま、リビングに引きずり込まれ
ソファに押し倒された

「やめろっ!俺はムソクさんじゃない!ユンホだ!」

その言葉に、父さんの動きがピタリと止まる

〔なんで、、、なんで知ってる……〕

父さんの瞳に、、キラリと光る、、


それは涙?





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おはようございます(*´ー`*)

はぁ〜〜もう書けない(笑)

ツアー日程を見て、どこが取れるの?って感じです(笑)
とりあえず……福岡は東京ドームと近過ぎてさすがに無理かな?とか……
WITHの時の、初日とオーラス詐欺にまたやられますよね?とか

旦那様は許してくれるかな?とか

とりあえず、、妄想完全ストップ!

それではみなさま、素敵な1日をお過ごしください☆